パチンコ依存症
パチンコ依存症は、病気です。 恐ろしい病気です。 この病気は、本人ばかりでなく、周囲にも大変迷惑をかけます。 経済的に困窮させ、本人の信用をも著しく失墜させます。 家庭を持っている方であれば、家庭が崩壊することも珍しくありません。 そう、本人に家庭を顧みなくさせ、嘘をつかせるのが、パチンコ依存症という病気なのです。 パチンコ依存症になったばっかりに、サラ金に返済のあてのない多額の借金をするようになった人がいます。パチンコ依存症になったばっかりに、売春をやるようになった人がいます。パチンコで負けたお金を取り戻すために強盗をやったり…と、その害は、とどまるところを知りません。皆さんも、「炎天下のパチンコ屋の駐車場で、車内に残された乳幼児が死亡した」という事件を、1度ぐらいは見聞きしたことがあると思います。
パチンコがやめられないのは、それが病気だからです。 決して、本人の意志が弱いわけでも、本人の性格がだらしないわけでもありません。 パチンコ依存症は、病気なのです。 まず、そのことを、本人を含め、周囲の人は、深く理解・認識して頂きたいと思います。 ですから、 本人が「もうしない」と固く決心したところで、周囲の人が本人に「もうしない」と約束させたところで、そう簡単にやまるものではありません。 決心・誓い・説得・約束・自覚では治らないのが、パチンコ依存症という病気です。 さて、 パチンコ依存症の方が、パチンコをやめるのを決心したにも関わらず、パチンコをやめるのを失敗すると(結局、パチンコがやめられないと)、依存症は、ますます強くなります。何故なら、自分に自信を失った依存症者は、呆れ果てた周囲の人と関係を悪化させ、孤独感をつのらせ、ますますパチンコに逃げ込む環境を作ってしまうからです。こうなると、パチンコをやめられないという事実が、本人にストレスを与え、そのストレスを解消させるために、また本人にパチンコに向かわせるという悪循環が始まってしまいます。
どうしたらいいか?
パチンコ依存症は、病気ではありません。 よって薬では治りません。 パチンコは、単なる悪しき習慣です。
矛盾した言い方をしてすみません。 パチンコは単なる悪しき習慣なので、薬で治りはしませんが、病気と捉えた方が回復が早いです。 だからパチンコ依存症を、「病気である」と私は言っているのです。
「自分は、パチンコ依存症ではないか?」 「あの人は、パチンコ依存症ではないか?」 そう思っている人がいたら、一刻も早く専門家(心理カウンセラー)の元を訪れて下さい。パチンコ依存症は、カウンセリングで回復します。 依存症は、否認の病気と言われています。相当、症状が深い人にも「私は違う」と言わせる力があります。 よって、本人の否認に惑わされてはいけません。それこそが、依存症の為せる技なのですから…。 もう1度言います。 パチンコ依存症は、病気です。一刻も早く専門家に診せて下さい。 これ以上、人生を狂わせないためにも…。
パチンコ依存症自己診断テストは、こちらです。
注)パチンコ依存症は、来談者中心療法だけで治すのは困難です。行動療法を使える、適切な回復プログラムを作成できる心理カウンセラーの元を訪れるのが賢明です。また、文中で、「薬では治りません」と言いましたが、薬物は、パチンコをやめた後に出る、禁断症状を抑えるのに大変有効な働きをします。どうぞ、お薬は、上手に利用して下さい。お薬のことは、医師もしくはカウンセラーの方に相談して下さい。 「パチンコをやめるのに失敗すると、症状が悪化する」と言いました。 そう、パチンコをやめると決めたらからには、絶対に「禁パチンコ」を失敗してはならないのです。ですから、何としても、優秀なカウンセラーにカウンセリングしてもらって下さい。
「パチンコさえやらなければいい人なのに」という台詞を聞くことがあります。 そう…、いえ、違います。 パチンコをやっているからいい人なのです。 ですから、その人から、「パチンコする行為だけ」を抜き取ることは出来ません。 そういった意味から言えば、 「パチンコ依存症者を治す鍵は、本人の性格改善である」と言っていいかと思います。
性格の変え方は、こちらのページでご覧下さい。
|